姿勢を整えたいとき、最初に確認したいこと
'26.09.08「姿勢が悪い気がするので、直してほしい」
「猫背をどうにかしたい」
「姿勢が悪いから、腰や肩がつらいのではないか」
このような相談を受けることがあります。
鏡や写真で自分の姿勢を見ると、背中が丸く見えたり、肩の高さが違って見えたりして、気になることもあると思います。
ただ、姿勢を整えるときに大切なのは、見た目だけを見て「ここを真っすぐにしましょう」と決めることではありません。
身体は、立っているときも座っているときも、いくつもの関節や筋肉を使いながら、その人なりにバランスを取っています。
そのため石原接骨院では、姿勢を整えたいというご相談でも、まず現在の身体がどのように動いているのかを確認するところから始めます。
姿勢の崩れについては、こちらのページでも詳しくご案内しています。
【姿勢の崩れ】
https://ishihara-sekkotsu.com/treatment-3
見た目だけで「良い姿勢」を決めることはできません
一般的に、背筋が伸びて左右がそろった姿勢を見ると、「良い姿勢」に感じるかもしれません。
しかし、見た目が整っていることと、その姿勢がその人にとって楽であることは、必ずしも同じではありません。
同じように背中が丸く見えていても、
- 特に痛みなく生活できている方
- 長く座ると腰がつらくなる方
- 首や肩に力が入りやすい方
- 身体を動かしたときに一部分だけ動きにくい方
など、身体の状態はそれぞれ異なります。
そのため、「猫背だから痛い」「骨盤が傾いているから悪い」と一つの形だけで判断するのではなく、実際に身体を動かしたときに何が起こっているのかを見ることが大切だと考えています。
腰だけでなく、股関節・背中・呼吸・身体の使い方を確認します
たとえば、腰が丸く見える方がいたとします。
このとき、腰だけを伸ばせばよいとは限りません。
股関節が動きにくいために腰が代わりに動いていることもあれば、背中の動きが少なくなっていることもあります。
また、身体を支えるときに必要以上に力が入っていたり、呼吸に伴う胸郭の動きが小さかったりすることもあります。
そこで石原接骨院では、姿勢だけでなく、
股関節の動き、背中や腰の動き、首や肩の状態、身体を前後左右へ動かしたときの反応、呼吸の様子などを必要に応じて確認します。
「姿勢を見る」というよりも、
その姿勢を身体がどのようにつくっているのかを見る
という方が近いかもしれません。
腰の不調については、こちらのページでも詳しくご案内しています。
【腰の不調】
https://ishihara-sekkotsu.com/treatment-2
細かく確認すること自体が目的ではありません
身体を細かく確認すると聞くと、
「たくさん検査をするのですか?」
と思われるかもしれません。
しかし、確認する項目を増やすこと自体が目的ではありません。
大切なのは、
「どこを施術すればよいのか」
ではなく、
「現在の身体で、どこに負担が集まりやすくなっているのか」
を整理することです。
たとえば腰がつらい方でも、腰を触る前に股関節や背中を確認した方が、身体の状態を理解しやすいことがあります。
反対に、たくさん確認しても施術の判断につながらないのであれば、意味はありません。
必要なことを確認し、その結果を施術につなげる。
石原接骨院では、この順番を大切にしています。
状態に合わせて施術を組み立てます
身体の状態は、同じ「姿勢の悩み」でも人によって違います。
そのため、全員に同じ方法で姿勢を整えるわけではありません。
動きにくい部分があれば、その部分が動きやすくなるように施術することがあります。
一方で、すでに頑張りすぎている筋肉があれば、さらに力を入れる運動を加えるより、力を抜きやすい状態をつくる方が適していることもあります。
また、姿勢そのものを無理に変えるよりも、身体の動かし方や日常生活での負担を少し変えた方がよい場合もあります。
施術では、姿勢・動き・筋肉の緊張などを確認しながら、その日の身体の状態に合わせて刺激の強さや内容を選びます。
「正しい形へ身体を押し込む」というよりも、
身体が無理なく動ける選択肢を増やしていく
という考え方に近いものです。
石原接骨院の施術の考え方については、こちらのページでもご案内しています。
【身体の調律について】
https://ishihara-sekkotsu.com/jiritsushinkeichouritsu
自宅で「正しい姿勢」を保ち続けなくても大丈夫です
姿勢が気になると、
「胸を張る」
「背筋を伸ばす」
「お腹に力を入れる」
といったことを、一日中続けようとする方もいます。
しかし、同じ姿勢を長時間保ち続けることは、それが一見きれいな姿勢であっても身体の負担になる場合があります。
ですので、自宅では「完璧な姿勢を維持する」ことよりも、
ときどき座り方を変える、立ち上がる、少し歩く、視線を変えるなど、
同じ姿勢を続けすぎないことから始めてみてください。
姿勢は一枚の写真ではなく、常に少しずつ変化しているものです。
身体が楽に動ける範囲を増やしていくことの方が大切な場合もあります。
痛みやしびれがある場合は、医療機関を優先することがあります
姿勢が気になる方の中には、腰痛や首の痛み、しびれを伴っている方もいます。
次のような症状がある場合は、姿勢の調整や接骨院での施術よりも、医療機関での確認を優先してください。
- 急に強い痛みが現れた
- 痛みやしびれが急速に強くなっている
- 手足に明らかな力の入りにくさがある
- 両脚に強いしびれや脱力がある
- 排尿や排便の異常がある
- 股の周囲の感覚が鈍い
- 発熱や強い体調不良を伴っている
- 転倒や事故のあとから強い痛みが続いている
また、痛みやしびれが長く続いている場合も、一度医療機関で確認しておくことが安心につながります。
姿勢を直す前に、まず身体を知ることから
姿勢が気になると、つい、
「もっと胸を張らなければ」
「骨盤を真っすぐにしなければ」
と考えてしまいます。
けれども、今の姿勢には、これまでの生活や仕事、身体の使い方が積み重なっています。
その形だけを無理に変えようとしても、身体にとって楽な姿勢になるとは限りません。
石原接骨院では、
「どこが悪い姿勢なのか」
を探すことよりも、
今の身体がどのように動き、どこに負担が集まりやすくなっているのか
を確認することから始めます。
そのうえで、必要な部分に必要な刺激を加え、日常生活で身体を使いやすい状態を目指して施術を組み立てています。
姿勢を整えることは、身体を一つの正解の形へ合わせることではありません。
まず今の身体を知ること。
そこから、その方に合った整え方を一緒に考えていきます。